鹿児島ミッテ１０のシネマブログ

不定期にスタッフのオススメ作品を紹介します。
作品選びの参考になれば幸いです。

第47回作品「怪物」
2023年6月2日（金）公開作品

【introduction】
監督：是枝裕和『万引き家族』　×　脚本：坂元裕二『花束みたいな恋をした』
音楽：坂本龍一『レヴェナント：蘇えりし者』

『万引き家族』でカンヌ国際映画祭最高賞パルム・ドールに輝いた是枝裕和監督が、「今一番リスペクトしている」と語る脚本家の坂元裕二と初タッグ。坂元は『花束みたいな恋をした』やTVドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」などで圧倒的な人気を博す、新作が待ち望まれる脚本家だ。また音楽は、『ラストエンペラー』や、『レヴェナント：蘇えりし者』など、海外でも第一線で活躍した坂本龍一。映画史上、最も心を躍らせ揺さぶる奇跡のコラボレーションが実現した。出演は、安藤サクラ、永山瑛太、田中裕子ら変幻自在な演技で観る者を圧倒する実力派と、二人の少年を瑞々しく演じる黒川想矢と柊木陽太。その他、高畑充希、角田晃広、中村獅童など多彩な豪華キャストが集結する。いったい「怪物」とは何か。登場人物それぞれの視線を通した「怪物」探しの果てに、私たちは何を見るのか。その結末に心揺さぶられる、圧巻のヒューマンドラマ

「怪物」探しの果てに、私たちは何を見るのか――


(C)2023「怪物」製作委員会

【感想】
映画「怪物」は、
是枝裕和監督と坂元裕二脚本によって創り出された深遠なる作品です。
その深遠なる映像世界は鋭い洞察と繊細な描写が絶妙に交差します。

緻密なストーリーテリングと美しい映像美が見事に融合し人間の内面や葛藤が描かれていて、
家族や人間関係や倫理といった普遍的なテーマを通じて現代社会の複雑さを浮き彫りにしています。

作品は社会的な問題にも言及し観る者に深い思考を促して、
人間の内面を探求することで善悪のジレンマや道徳的な問いに対峙させます。

是枝監督の映像美は繊細でありながらも鮮烈さを秘めていて、
日常の一瞬をとらえることで人間の喜怒哀楽を豊かに描写し風景や街並みが美しく昇華されています。

是枝裕和監督作品ファンの方は勿論のこと、
坂元裕二脚本作品に興味がある人や深い感情を描いた作品が好きな人には特におすすめの作品です。

ぜひ、スクリーンで！

staff：HAL10&y